NHKドラマ『魯山人のかまど』を観て感じた、日本の食と美の深さ

映画

先日、NHKドラマ『魯山人のかまど』を観ました。

正直、観る前の私は、北大路魯山人という人物について、名前は知っていても深く理解していたわけではありません。
美食家であり、陶芸家であり、どこか気難しい芸術家。
そんな漠然としたイメージだけを持っていました。

けれど、このドラマを観終えたあと、魯山人という人の奥にあった「食への執念」や「美へのまなざし」が、少しだけ自分の中に残った気がしました。

そして何より、日本に昔からある食べ物の素晴らしさを、あらためて感じる時間になりました。

『魯山人のかまど』を観たきっかけ

NHKドラマ『魯山人のかまど』を観ました。

『魯山人のかまど』は、北大路魯山人の晩年を描いたドラマです。

作品紹介では、北大路魯山人を「食と美の巨人」として描き、その孤独や芸術への姿勢に迫る内容とされています。

魯山人という名前は聞いたことがありました。
でも、実際にどんな人だったのか、何を大切にして生きていたのかまでは、あまり知りませんでした。

だからこそ、ドラマを通して少しずつ魯山人のことが見えてくる感覚がありました。

知識として学ぶというより、ひとりの人間の生き方に触れるような感覚。
そこが、このドラマの魅力だったように思います。

魯山人という人物が少し身近に感じられた

魯山人という人には、どこか近寄りがたい印象があります。

美食家。
陶芸家。
芸術家。
そして、強烈なこだわりを持った人物。

それだけ聞くと、自分とは遠い世界の人のように感じます。

でもドラマを観ていると、ただ気難しいだけの人ではなく、食べ物や器、空間、人との関わりに対して、とても鋭く、真剣に向き合っていた人だったのだと感じました。

NHK関連の紹介でも、魯山人は日本食を芸術にまで高めた人物として触れられています。美食家や陶芸家、書道家など多彩な顔を持つ一方で、強烈な個性を持った人物としても知られています。

ドラマを通して、その複雑さが少しわかった気がしました。

完璧な人ではない。
でも、何かを極めようとする人の迫力がある。

その姿に、ただ感心するだけでなく、少し圧倒されました。

出演者の演技がとても良かった

このドラマで印象に残ったのは、出演者の演技の良さです。

晩年の魯山人を演じているのは藤竜也さん。
そして、女性記者・田ノ上ヨネ子を古川琴音さんが演じています。ほかにも柄本明さん、筒井道隆さん、一青窈さん、サイモン・ペッグさん、伊武雅刀さん、尾美としのりさん、満島真之介さんなどが出演しています。

派手に感情をぶつけるというより、間や表情、言葉の余白で伝わってくるものがありました。

特に、魯山人のような人物を演じるのは簡単ではないと思います。
ただ頑固に見せるだけでは薄くなるし、優しく見せすぎても違う。

その難しさの中で、食や美に取りつかれた人間の迫力が、静かに伝わってきました。

観ているこちらも、自然と背筋が伸びるような感覚になります。

日本の昔からある食べ物の美しさ

このドラマを観て、いちばん心に残ったのは、日本に昔からある食べ物の素晴らしさでした。

白いご飯。
味噌汁。
漬物。
旬の野菜。
丁寧に取られただし。
器に美しく盛られた一品。

どれも特別な高級料理ではないかもしれません。
けれど、そこには長い時間の中で受け継がれてきた知恵や美意識があります。

普段、何気なく食べているものの中に、こんなにも豊かな世界がある。
そのことを思い出させてくれるドラマでした。

食材そのものの味。
季節を感じる盛りつけ。
器との調和。
食べる人への心配り。

日本の食文化は、ただ「おいしい」だけではなく、目で見て、香りを感じて、季節を味わうものなのだと思いました。

食べることは、ただお腹を満たすことではない

忙しい毎日の中で、食事はつい簡単に済ませてしまいがちです。

とりあえず食べる。
時間がないから流し込む。
味わうよりも、早く済ませる。

そんな日もあります。

でも『魯山人のかまど』を観ていると、食べることは本当はもっと深い行為なのだと感じました。

食べ物を選ぶこと。
器を選ぶこと。
誰かと向き合って食べること。
季節を感じながら味わうこと。

そのひとつひとつが、暮らしを少し豊かにしてくれるのかもしれません。

魯山人のように完璧を求めることはできなくても、今日のご飯を少しだけ丁寧に味わうことならできる。

それだけでも、毎日の景色は少し変わる気がします。

まとめ:昔ながらの日本の食に、もっと目を向けたくなった

NHKドラマ『魯山人のかまど』を観て、魯山人という人物のことが少しわかりました。

そして同時に、日本の昔からある食べ物の素晴らしさにも気づかされました。

派手ではないけれど、深い。
豪華ではないけれど、美しい。
当たり前のように見えて、本当はとても贅沢。

そんな日本の食の魅力が、このドラマの中にはありました。

出演者の演技も素晴らしく、静かな中に力のある作品でした。

観終わったあと、いつもの食卓を少し大切にしたくなる。
白いご飯や味噌汁を、もう少し味わって食べたくなる。

そんな余韻が残るドラマでした。

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魯山人のかまど
世界で注目される[和食]の神髄を極めた食と美の巨人、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)。隠された孤独と芸術への飽くなき姿勢を描くドラマ。(C)NHK/東京ビデオセンター

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